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PIAギャラリー

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第十回 「何歳でも描けますよ展」
     赤・青・黄・白で描く キミコ方式による水彩画と彫塑

開催場所:第一展示コーナー

展示期間:平成28年2月8日(月)〜平成28年4月29日(金)

展示数:59点

ごあいさつ

● キミ子方式とは

絵が描ける人のことを、「絵心」「才能」があるとか、「環境」がよかったのね、「遺伝」かしらと言われてきました。キミ子先生も35歳まではそう信じてこられました。ところが、ご自身の子育てで環境・遺伝説が通じないことを実感され、「だれでも絵が描けるキミ子方式」の誕生に至ったのです。キミ子方式が誕生して30年、いまでは全国でたくさんの方々がキミ子方式で絵を描く楽しみを味わっています。
今回の作品展は、「キミ子方式を楽しむ会・里本教室」美鈴が丘教室5名60点の作品を展示しております。来ていただいた方の中にはキミ子方式に初めてめぐり会われた方々も多いかと思います。そのような方々のために、キミ子方式について簡単に説明しておきます。
キミ子方式には7つのルールがあります。

ルール1  三原色と白で描く
キミ子方式の絵はすべて、三原色(赤・青・黄)と白の水彩絵の具で描きます。この三色と白の組み合わせで世界中にある色をつくることができるのです。

ルール2  一点からとなりへ、となりへと描く
描き始めの一点とは、ものを見るための一点です。私たちが焦点を合わせて、ものを見られるのはー点だけなのに、目はすばやく移動します。目の移動に合わせて手を動かすのは不可能だから、絵を描く手の動きに合わせて目を動かします。絵を描くためには、描き始めのー点以外を見ないようにするのが大切なのです。描き始めの一点を決める。これは決めてしまった方が安心なのです。一点を決めたら、あとは、となりとなりへと。一点という現在から出発し、ただとなりへと進みます。描き終えたところは、もう過去。これから描くところが未来。ふと描き終えたところを見て「なおしたい」と思ったら、過去のおろかさが見えるくらい、現在は進歩したのだと満足すればいいのです。今描いている瞬間が現在、未来も過去も気にせず、今のー点だけに集中するのです。その瞬間の持続が「一生」ということになるのです。

ルール3  下書きはしない
構図を考えて、形を下書きして、その上に色をぬるのが、今までの絵の描き方でした。絵が描けないと思っている人は、形が描けないと思っています。形は実体ではなく、ものの「ヘリ」で、しかも実際には色がついています。それを鉛筆などで描くのはとても難しいことです。実際に色で見えているものを頭の中で無彩色におきかえなければならないからです。キミ子方式は色を作り、鉛筆などの下書きはせず、描き始めの一点から色で描いていくのです。

ルール4  紙に絵を合わせる
与えられた紙一枚の画用紙のなかに、うまいぐあいにおさめられなかった苦しみが、絵ぎらいの原因のひとつです。一点からとなりとなりへと、ただそのことだけを考えながら絵を描いていくと、画用紙が足りなくなってきます。そんなときは画用紙を足したらいいのです。また、絵が小さくなってしまったら、絵に合わせて紙を切ればいいのです。

ルール5  さわって描く
絵は何のために描くのか?相手をよく知るためでもあるのです。植物でも動物でも触って、その触った流れにそって絵を描きます。何度もモデルを触っているうちに、描き終えたころには、すっかりそのモデルと仲良しになっています。

ルール6  どこでやめても、りっぱな作品
疲れたときが完成したとき。「ねばならない」で頑張るのはやめましょう。

ルール7  道具の選び方
もっとも安く、誰でも手に入る道具で描くのが、キミ子方式のモットーです。自分の住んでいる身近な文房具屋で充分です。専門店に行くと複雑すぎて迷ってしまうのです。小学生が使う水彩絵の具と自然毛の筆3本で大丈夫です。


末永壽美男 水彩画展 ― 山路を行く ―

開催場所:第二展示コーナー

展示期間:平成28年2月5日(金)〜平成28年4月22日(金)

展示数:30点

ごあいさつ

ナカムラ病院内に展示させていただいております末永壽美男です。
絵を描き始めたのは、定年退職後ですから、何も自慢する程の画業はありません。昨年秋、傘寿を記念して「はつかいち美術ギャラリー」で水彩画を53点ほど展示させて頂きました。素人で初めての個展にもかかわらず、多くの方々のご支援とご協力を得て盛況裡に終わることができましたが、しいて言えば、これが最初で最後の画歴と言っていいでしょう。
今回、展示させて頂いた作品は「はつかいち美術ギャラリー」に展示した水彩画30点をこちらへ持ってきたものです。まだまだ未熟で赤面の至りですが御笑覧下されば幸いです。

私は定年退職後、晴耕雨読、時々登山と悠々自適の生活、誰とも繋がりを持たず自分だけの世界に浸る素晴らしさに一人有頂天になっていました。現役時代、群れて仕事をせざるを得ない立場にあった関係で集団活動の煩わしさにうんざり、だから一人遊びの新鮮さは何物にも代えがたい快感でした。 でも一人遊びは高くつきました。
一人遊びが高じて田舎に耕作地付きの古民家を買い一人農業の真似ごと、高くつきました。
それでも懲りずキャンピングカーを買ってアウトドア派を気取って一人旅、高<つきました。
凝りもせずまたまた一人遊びの楽しみを見つけました。本を創るということです。結局原稿用紙千枚以上の叙事詩を自費出版、これまた高くつきました。 色々と一人遊びに講じましたが絵だけは本格的に時間を割き、継続して創作活動を楽しんでいました。
水彩画は画材が安価だったから長続きしたのかもしれませんが、山の自然が好きで、その中に入り込んでいくとメラメラと創作意欲が湧いて、これが絵を描く原動力になったことは否めません。
登山は現役当時より好きで休日ともなれば欠かさず登っていましたが、自然の美しさに感動をしながらも絵を描くことは封印していました。絵を描くことは定年退職後のお楽しみということもありましたが、その当時は職場の同僚や山の会の人たちと登ることが多く、心を動かされた風景に出会っても、その場に留まって観察し感性を高めることもできず、群れると絵を描く意欲すら湧きませんでした。
定年退職後、山に登るのは何時も一人、一人だと今まで見えなかったものが不思議に見えてきて、自分が今まで経験したことのない新鮮さが湧出、見慣れないものに出会う感動、枠を超えた世界に入り込む驚倒、もう絵を描くしかない。それも好きな山をテーマに描こうと筆を執ったのです。
絵を描くのは素人で技術は出鱈目ですが、山が好きですからテーマに対して観察力、集中力、洞察力は並大抵でなく技術力を補うだけの力が生まれました。何時も樹木に囲まれておれば鈍感な私でも森の空間感、空気感、臨場感、霊感を感ずるのでしょう、見えざる手が自然と筆を動かしました。
子どもの一人遊びは成長過程で重要な働きをしています。老人も然りです。お年寄りは群れて活動をしている人が多<、それは良いことですが、毎日毎時、人と接することはできません。仲間と遊んだ後、一人になった時の淋しさ、周りの仲間は亡くなっていきます。最後は一人遊びが待っています。今から準備しましょう。一人遊びは手近にあります。一人遊びをライフワークの中に組み込みましょう。「いい年をして」と言われようと、あなたは今、いい年を迎え、年を超えて一人遊びの素晴らしさを享受できるのです。
あなたも一人でも楽し<遊べる絵を描いてみませんか。

末永壽美男


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