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PIAギャラリー

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鈴木政夫の石彫作品写真展

開催場所:第一展示コーナー(B棟2階)

展示期間:平成23年6月1日(水)〜平成23年7月7日(木)

ごあいさつ

 この度、「鈴木政夫の石彫作品写真展」を開くことにしました。
 鈴木政夫先生は愛知県岡崎市に生まれ全国的に活躍された石彫作家であります。
 先生は人間本来の姿は古来から続いてきた日本人の質素で素朴な生き方にあると考えられ、縄文時代の土偶や日本各地に古くから転在する道祖神の姿を石彫造形の原点とされて来られました。
 先生の作品は多くの彫刻作家が展覧会に出品するような今様の作風ではなく人間らしい素朴な姿を象徴する石彫を追求し続けた作家と言われています。
 昭和33年に東京銀座で第一回の個展を開かれ、以後個展を中心にした作品発表を続けるかたわら、「新樹会」、「五月会」を結成し幅広い活躍をされて来られました。
 昭和50年以降は東京、京都など全国各地の公共広場に野外石彫を設置され、わが広島県においても、私たちPIAギャラリーの顧問をされている赤木博典氏が福山美術館長時代に先生の石彫作品を県内各地に常設する運動を進められ、数多くの作品が福山市,呉市、神石高原町などに設置されております。
 私たちナカムラ病院でも早くから先生の作品に深い想いを抱き石彫作品をはじめ油彩などの作品を収蔵し、病院内に「やすらぎの郷」という広場を設け、先生の石彫作品で構成する場景彫刻空間を常設しているところであります。
 今回の企画展は、赤木博典氏が記録写真として撮影された石彫作品を紹介するものであります。
 平成14年に天寿を全うされた先生の生前の業績を偲ぶと共にご冥福をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。

2011年6月1日
      PIAギャラリー
     館長 中村 英雄

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