総合的に地域に根ざした
幸齢社会の実現を目指して
昭和53年12月6日。医療法人ピーアイエーの前身である中村病院はここ坪井の地で産声を上げました。
創設者であります中村英雄は昭和13年呉市生まれ。戦後の貧しい混乱期に少年時代をおくり、精神科医として高度経済成長や急激な世の変化を目の当たりにするうちに、日本はやがてかつてない高齢化をむかえ、それはこれからの日本社会において大きな問題になるだろうと彼は考えるようになりました。
高齢者とその家族のための病院を作ろう。そう思いたち、極楽寺山からの瀬戸内の景色の素晴らしさに魅了され、40歳の時、病院を開設しました。
それから四十数年。彼の創った「高齢社会」という言葉を胸に、私たちは地域の高齢者医療福祉に真摯に向き合ってまいりました。英雄は79歳でその生涯を閉じましたが、中村病院は医療法人ピーアイエーグループとして少しずつその姿かたちを変えながら、この場所にあり続けております。
これからは家族の在り方や年の重ね方にも多様性が生まれ、個としてどう生きるか、がより重要視されていきます。私たちもまず一個人として自立した上で、患者さま・利用者さまおひとりおひとりがその人らしく安心して老いに向き合えるよう寄り添います。そして常にしなやかに前進していきたいと思っております。
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